はじめに|身近なSNSが“詐欺の温床”になる時代へ
「信頼できるように見せかけた詐欺」が、いまSNSやLINEを通じて日常に忍び込んできています。特に**子どもや高齢者などの“家族内の弱者”**がターゲットになりやすく、家族全体でのネット詐欺対策が急務です。
たとえば、「LINEギフトを送るからURLをクリックして」といったメッセージ。あるいは、「スマホ壊れて番号変えたからこのアカウントで連絡してる」など。一見信頼できそうなやり取りでも、巧妙に仕組まれた詐欺の可能性があることを意識しなければなりません。
よくあるSNS詐欺パターンと見分け方
【1】LINEギフト詐欺
手口:「LINEギフトを送ったので受け取って」とURLを送りつける。クリックすると偽ログイン画面に誘導され、IDやパスワードが盗まれる。
見分け方:
- LINE公式アカウント以外からのギフト通知は99%詐欺。
- URLに「line.gift」や「line-login.com」など、本物を模した偽ドメインが使われていないかを確認。
- LINEアプリ内でギフト確認できない場合はクリックしない。
【2】なりすまし詐欺(家族・知人を装う)
手口:「携帯壊れて今別のアカウントから連絡してる」と言って金銭を要求。
見分け方:
- LINEやSMSで「お金」「急ぎ」の話が来たら即疑う。
- 必ず本人に電話で直接確認を。
- プロフィール画像や名前が本物でも信用しない。
【3】副業詐欺・高額報酬の誘い
手口:「スマホ1台で月30万円」などの広告から誘導し、「初期費用が必要」と請求してくる。
見分け方:
- 「登録無料」でも、後で「システム使用料」や「教材費」などの名目で請求される。
- SNSで見かける“キラキラ投稿”の誘いは要注意。
【4】出会い系・恋愛詐欺
**手口:**DMやマッチングアプリで親密になり、後に金銭の援助を依頼する。AIで生成された偽画像や翻訳文が使われるケースも。
見分け方:
- 写真が**AI生成画像(やたら綺麗/不自然)**ではないか。
- 海外IPからのアクセスがないかチェック。
- 「会えそうで会えない人」は要注意。
【5】情報商材詐欺
手口:「月100万円稼げる」「LINE登録でノウハウ無料プレゼント」と謳って登録させ、その後高額な教材を販売。
見分け方:
- 登録後すぐに販売誘導が始まったら詐欺の可能性大。
- 実績の裏付けが一切ない、または虚偽の可能性がある。
被害を防ぐために家族で共有すべき3つのルール
- **「即ブロック&無視」が原則:**知らない人からのDMやリンクは絶対に開かない。
- **「お金」と「パスワード」の話が出たら即確認:**詐欺の9割はこの2つが関係しています。
- **家族で定期的に“詐欺共有ミーティング”:**家族LINEやグループで怪しいメッセージをシェアし、見分けの精度を高める。
まとめ|“SNS時代の詐欺”は知っているだけで防げる
SNSはつながるための便利な道具ですが、その「つながりやすさ」が詐欺師にとっては最大の武器でもあります。
「知ること」=「守ること」。被害を未然に防ぐには、最新の詐欺手口と見分け方を常にアップデートし、家族で共有することが何より大切です。
もし詐欺に遭ってしまったら、消費生活センター(188)や警察のサイバー犯罪相談窓口に相談しましょう
Q & A
Q1. LINEで送られてきたプレゼントURLは安全?
A. 公式アカウント以外からのギフト通知は99%詐欺の可能性があります。LINE内で確認できない場合は絶対にクリックしないでください。
Q2. 家族や友人を装ったメッセージはどう見抜く?
A. 「携帯壊れた」などの言い訳が使われがちです。必ず電話などで本人確認を行ってから対応してください。
Q3. 副業募集のDMが来ました。「初心者OK」と書かれていますが大丈夫?
A. 「初期費用」や「教材費」を求められる副業は詐欺の可能性が高いです。絶対に送金しないようにしましょう。
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